プロアクティブボディの分かりやすい記述

◇Nそういう面を考慮すると、7000万人のマーケットを抱えたベトナムのほうがおもしろい。 インドがまたすごい。

医薬品の原料の世界最大の供給国はインドなんです。 ◇Kインド人がゼロの発見をしたというのはすごいと思います。
両手の指で数えるのに、世界中どこでも21、3、…といくけど、10番目が「一と0」というのはすごい発想ですね。 心底、感心してしまいますよ。
◇Nインドはインドで、バイオインフォマティックスではこれからすごいのが出てくる。 それから、ベトナムは完全なフランス文化なんです。
フランススタイルを守っているので、これからお金ができてくるとシンガポールよりも可能性が大きい。 ◇Kベトナムは7000万人いるから、いろいろな産業をつくっても、受け皿として国内的なマーケットのサイズがある。
それはすごく大事で、日本も1億人いたから国内市場ができた。 国内市場で見れば韓国は5000万人しかいないんです。
◇A日本のベンチャーもアジアやアメリカを入れないとおもしろくないですね(笑)。 また日本はアジアから嫌われているとしても、やはり日本がないアジアはつまらないだろうと思います。

なければ。 全然かなわない。
私はあるところで聞いて日本人に調べさせたら、みんなびっくりして帰ってきました。 なぜあんなに安くつくれるのか考えられない、という。
インドのある階層は非常に高いグレードの人々が活躍しています。 特にイギリスのKb大学とかOx大学とか、アメリカでもHb大学とかみんないいところに行っていて、強いネットワークを持っております。
そういう連中がつくっているわけです。 ◇Aインドには大きな潜在力があります。
◇Nバイオインフォマティックスもこれからインドと手を組めば強いですよ。 ◇Aそれはありますね。
◇Yインドにもシリコンバレーができていると言ってますからね。 インド人は数学とか論理的思考の面で非常に強い。
ソフトウエアの開発では日本以上に進んでいて、アメリカのソフトゥエアのベンチャー企業が開発会社をインドにつくったりしている。 ◇Kインドはこれからすごいのではないでしょうか。
コンピュータソフトはかなりインド人がつくっている。 ◇Nインド人はすごい知識を持っているわけです。

だから、アジアの中にインドを入れておかなければ。 インド人は数学に強いんです。
だから、Hx研でもインド人を呼べと言っているんです。 自信を持つ。
◇N日本人はもっと自信を持ったほうがいいです。 でも謙虚にしていたほうがいい。
謙虚に率直に謝らないで開き直るのがいちばんいけない。 21世紀の創薬、医療革命への挑戦欧米製薬企業にも魅力的な日本のマーケット世界の医療費総額はOECD(経済協力開発機構)の推計によると1994年には約250兆円(1ドル110円換算)にのぼり、医薬品市場は約30兆円であった。
その中で日本の国民医療費は約26兆円で薬剤費は約7兆円と、世界ではアメリカに次いで第2位に位置した。 一方、国内医薬品総生産額は5兆7500億円であった。
しかし現在、医療費抑制と国籍を超えた世界規模の生存競争を目前にして、産業構造そのものが大きな変革を求められている。 1つは先端治療の開発という世界的な潮流があり、もう1つはグローバルな市場に投入しうる新薬の研究開発競争の波である。
そのうねりを乗り切って生き残るために、欧米の大手製薬企業は大型買収と合併・統合を進めてきた。 それらは、画期的新薬創製のためのサイエンス・イノベーションと、一兆円以上の売上げ規模を維持するクリティカル・マスの達成をめざした製品パイプライン確立のための水平統合、そして研究・流通支配型の垂直統合という具体的な経営戦略に基づいたものである。
医薬品産業とは最先端の知識集約型産業である。 1つの新薬を開発するのに10余年の歳月と国内開発でも150億円以上の資金を必要とする。
ハイリスクである上、より有効で副作用のない創薬開発技術が必要とされ、画期的新薬の開発コストはまさに青天井である。 ところが投資金額に見合った新薬が開発できる保証はない。
それでも、海外の巨大製薬企業と伍してゆくには最低300億〜500億円の研究開発コストが望まれている。 したがって、継続的な創薬研究のためにはハイリターンを望む必要があり、より大きな市場の獲得、世界市場を見据えたシェア拡大をめざす由縁である。

ちなみに1995年の医薬品売上高の上位は、アメリカが547億ドル、日本264億ドル、ドイツ165億ドル、日米欧で総計2213億ドルとなり、94年と比較して8%増大している。 さらに今後アジアなどの人口の多い発展途上国にまで市場が広がろうとしている。
欧米の外資系企業にとっては、世界第2位の日本のマーケットは魅力的であり、今後拡大するアジアという市場に販売網を構築する上での拠点にもなりうる。 また規制緩和の流れが国内におけるメガ・コンペティションを引き起こすことは間違いない。
世界で通用する画期的新薬を創造することは、日本の製薬企業にとって生き残るための術であり、またバイオベンチャーという新産業を創出する上でも、創薬への挑戦を積極的に進める必要がある。 創薬研究の意義新薬を創造する創薬研究は、先端的な科学と技術の融合の上に成り立っている。
そして画期的新薬を生む新しい土壌は、いまや全世界的に大きな革命をもたらしている。 その成果を最も享受しているのがアメリカのバイオベンチャー企業研究者である。
生命科学の分野でノーベル生理学医学賞を受賞した全米の科学者は、その成果の社会還元を責務として、ほぼ全員がバイオベンチャーにかかわりをもって創薬研究を率先して進めている。 彼らの創薬への挑戦は、医療革命の旗手として欧米の巨大製薬企業から大きな支援を受けているが、換言すれば、欧米の製薬企業は自社の基礎研究部門のほとんどをバイオベンチャーに依存しているといっても過言ではない。
1990年代になって、それまで薬の作用を考える上での概念であった受容体(レセプター)の存在が、分子レベルで細胞を見る新研究によって生体分子として明らかになった。 現在ではその受容体を介した薬の効果における創薬研究は、細胞内へのさまざまな情報伝達経路や転写因子を通じて遺伝子の活性をコントロールする分子にまで広がりを見せている。
細胞内におけるDNAのかかわり合いなどから、DNAから創薬というユニークなアプローチをも生み出した。 さらに生体分子の構造から機能を調べたり、機能を制御する化合物をデザインする手法が、X線結晶解析、NMR(核磁気共鳴装置)、コンピュータシミュレーション(模擬実験)といった構造生物学の進歩によって可能となり、より合目的な創薬研究が可能になっている。
また遺伝子そのものを薬として用いることで、特定の遺伝子本来の機能を特異的に制御する選択性の高い創薬や、疾患を引き起こす遺伝子の活性を調節する治療法に関する研究も試みられており、その一部は遺伝子治療としての応用が試みられている。 ゲノム情報からの創薬へそして今日では、今世紀の生命科学の発展がもたらした生命のプログラムともいえるゲノム情報技術が実用化の域まで進展し、創薬研究および開発に大きなインパクトを与えている。